想いの欠片

 好き。

 愛してる。

 両方とも好意を表現する言葉だ。
 何でもない相手にただ言うだけなら、その言葉に重みはない。相手の心に響くことはなく、気分が悪くなることもない。でも、恋しい相手ならば、一回だけでは済ませない。何度でも言う。

 君のことが好きだ。

 君のこと、愛している。

 誰よりも愛しい。

 だから、傍にいて欲しい。


 相手が間違いなく、自分の傍にいるということを触れて確かめた。その方法が横抱きだったことや誰かに見られていることなど、紅史は全く気にしないが、された方はたまったもんじゃない。
「こ、こ、紅!おろして!おろしてー!」
 素那が顔を真っ赤にして、紅史の腕の中でもがく。
「う〜ん。もうちょっとだけさせてくれ」
 紅史は素那の顔に自分の顔を寄せた。
「・・・紅・・・」
 顔を赤くして、困った表情を浮かべている素那がまた可愛らしくて、紅史は自分の気持ちを正直に伝えた。
「好きだよ」
 紅史が間近で囁いたせいで、素那の顔は更に赤く染まった。もう耳まで真っ赤である。
「紅〜〜」
 素那は降参するしかなかった。


 愛している。
 この言葉は想いの深さを表している。でも、想いを込めて言えば、好きでも十分相手に伝わる。
 だから、紅史は愛しい人によく囁いた。

「素那ちゃん。この世で一番、好きだよ」

 どれだけ愛しているか伝わるように、紅史は囁いた。
 どれだけ幸せであるか伝わるように囁いた。


咲也様宅・神守家より、拙宅・百歌家にお婿に来て頂いた”神守大権現様”こと紅史(コウジ)さんと、百歌家の娘・素那(ソナ)のお話を、咲也さんが書いて下さいました!
素那が氏神として天に上がった時に、紅史さんが嬉しさの余り思わず人前で素那をお姫様抱っこしたお話です。
二人の顔グラは、紅史さんは、男9(下6右2/火髪風目水肌)で、素那は、女2(上1左2/水髪土目風肌)です。このページの背景カラーは、和色大辞典より、紅史さんの目の色である翡翠色に、ラインのカラーは髪の色である緋赤色です。

紅史さんと素那は、二度交神しました。…見ての通りのラブラブなカップルで、素那はいつも積極的な紅史さんにメロメロにされております(笑)。
場を明るくするのが得意!と公言している紅史さんは、いつも楽しげで、たまにボケが酷い楽しい方です。そんな紅史さんに「好きだよ」と言われる度に、素那は真っ赤になってるイメージです。いっぱい愛してもらってるお返しを、いつかちゃんとしなくちゃ…と思っています。

咲也様、ラブラブなお話をありがとうございましたv
咲也様のサイトはこちら→碧空明々なり!

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